キイロなる低血圧

《30代の処女、ここにいますけど何か?》

叶わぬ恋(映画感想)

最近は、スマホで見たい映画を手軽にみれる時代になってきている。家にいながらにして、膨大にある作品を手軽に見つけて触れられる。実にスピーディーでスマートだ。

だけど、そんな革命的な時代にのることもなく、わたしはいまだレンタル屋さん通いを愛してやまない。



レンタル屋さんの何がいいの?返すのとか面倒じゃない?


そんな声も聞こえてくる。その面倒も含めて楽しんでいる事実は、なかなか伝えきれずにもどかしくなる時がある。



先日にレンタル屋さんでかりてきた【男子高校生の日常】も、気持ち良いくらいに青春のもどかしさ爆発な作品だと思う。

ちなみに実写化だ。原作はアニメらしく、笑える小ネタがちらほら。クスっと笑えるところから、お腹をかかえて笑ったり、リアルに巻き戻して再びみたりして、また笑ってた。

どんだけ笑うんだよ( ´;゚;∀;゚;)






(わたしなりの感想)



「ちょっと、だんしーっ!!ふざけないでよっ!!」「ねぇ、だんしっ!!!ちゃんと歌って!!!!」「ぜんぜん話きいてないでしょっ、だんし!!!!」

学生の頃に、どこからともなく教室から響く、かん高い女子の声。





男子(だんし)。あの頃は、ちょっとよくわからない生き物だった。
そして、男性(だんせい)。今もよくわからないけど、いつかわかり合えるひとが出来たら素敵なこと。




男子の世界が面白すぎた。いつもバカばっかりしてて、男子って一体なに考えてるの!?って思っている同年代な女子高校生にも、ぜひみてほしい。

わたしの年齢になってくると、甥っ子みたいな年齢の高校生たちがたわいもない日々を過ごしているようで、微笑ましくなる。



伝えたくても伝えられないもどかしさにまみれながら、ぱっとしない日常をダラダラと過ごす。女子のにおいを嗅ぎ付けると祭り化する勢いや、変な団結力、スカートへの飽くなき追求しん、色々カッコつけちゃうところ、ポジティブな勘違い。あまりぱっとしない中にも、時おりパワーに溢れるところがまたグッと惹きつけられる。



男子や女子とくくりつけるのは、偏見に繋がってしまうから気をつけなきゃいけない部分はある。実際、男性だから、女性だから、と言っているひとをみていると窮屈にも感じてくる。狭い箱に片付けて、それ以上の可能性や魅力に背を向けてしまうのは、とても残念なことだ。


それも踏まえだ上で、こうゆう男子3人組もいるんだよ?って感覚で、笑ってあげてほしいと思う。



レンタル屋さんが好き理由も、少し似てる。

かりたり返したり、いつもの場所で行ったり来たりと探す日々。だけど、この空間で、以前に気になっていた作品がいつの間にか棚にちょこんと並んでいた喜びや、急に目に飛び込んできた作品に運命を感じたり。かりた帰り道は、どんな作品か想いを巡らせながら考える時間もまた好きだったりする。ダラダラした時間は、日常。便利さ以上のものはたくさん感じているから。